No Animal No Life. Seita Animal Hospital VT Blog
投稿日時
2022年5月9日
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フィラリア予防の時期ですよー!

みなさんこんにちは!
動物看護師2年目になりました🐣高田です!

ワンちゃんを飼っている方!フェレットさん飼っている方も!フィラリアの予防は始めていますか??

今回は5月に入ったということでフィラリアの予防についてお話したいなと思います!
少し難しいお話になるかもしれませんがお付き合いください🙏🙏💦

🌼フィラリアとは?


そもそもフィラリアって何?って思う方も、ワンちゃん飼うまで知らなかったー!って方もいるのではないでしょうか。

フィラリアは、別名: 犬糸状虫と言って、その名の通り糸のように細長い虫です。犬でいうと蚊にさされることで犬の血管内に入り、最終的には心臓に寄生してしまう内部寄生虫です。
(内部寄生虫というのは体内に寄生する虫のことで、逆に外部寄生虫でいうとノミやダニなどが挙げられます…。😥)

フィラリアは、フィラリア症に感染した犬を吸血することで蚊の中に入り、その蚊に犬が刺されて犬の体内に入ると犬の中で成長しながら血管から心臓あたりまで向かっていきます。
それによりフィラリア症に感染してしまうのです…。
その成虫が幼虫を生んでまた蚊に刺されて幼虫が蚊に移動して…ってループしていってしまいます😨

🌼フィラリア症にかかると…


毎月予防しましょう!とは言うけれど、予防しないとどうなってしまうのか!

フィラリア症に感染した犬は、症状として…
・元気がなくなる
・食欲が落ちる
・運動をしたがらない
・咳をする
・呼吸が荒くなる
・失神

など。

また、急性症状が起こってしまうと呼吸困難や虚脱して力の入らない状態になるなどもっと恐ろしいです💦

こんなこわいことが起こらないように、毎年シーズンに予防することがとっても大切です!

🌼予防時期


年に1回の注射で予防することも可能ですが、毎月1回のお薬(チュアブルタイプや錠剤など)で予防する場合は、お薬を飲んだ1か月前までが作用する対象になります。
つまり、蚊が飛び始めて1ヶ月後から飲ませ始めて、飛ばなくなった翌月まで毎月1回飲ませます。

(例)

※蚊の飛ぶ時期は地域によって異なるので、投薬期間も地域により変わります。

このあたりの地域では、早くても4月から10月あたりまで蚊が飛んでいるので、当院では5月末から11月末までの予防を推奨しております!

北海道など寒い地域の子達は予防時期が7~11月くらいで良いところもあったり、沖縄など暖かい地域の子達は、一年中予防薬を飲んでいるんですよ!🐶💊

🌼検査

初めて予防を始めるワンちゃんや、昨年の予防シーズンに予防をしていなかった場合は特に、予防薬の投与前に血液の検査が必要です。

フィラリア症にかかっていないか(血液の中にフィラリアの幼虫・成虫はいないか)のチェックをします。

万が一フィラリア症にかかっている子に予防薬を飲ませてしまうと、フィラリア成虫には予防薬が効かないため、急性症状が出てしまう危険性があるのです…😓

今回はフィラリアについてつらつらと説明してしまいましたが難しいですよね…。

なんとな〜くでも分かって頂ければいいなと思います(*^^*)

毎月の予防がとても大切なんです✨

これから毎月の予防を忘れないように飼い主様は気をつけましょう!苦手なワンちゃんは頑張ってね!お薬好きなワンちゃんは美味しく食べてね🐶🦴

以上!高田でした!